Go言語のflagパッケージを使う
Go言語でコマンドラインオプションを扱う - そこはかとなく書くよん。
に触発されたので、flagパッケージについて自分で使ってみてハマったところを書いておく。
コマンドラインオプションの略称を登録する
flag.IntVar()
などのXxxVar()
を使う。
これで -boolでも-bでも同じ変数にフラグの結果が反映されるようになる。
$ go run flag_shorthand.go -bool -int 100 -string hoge bool flag = true int flag = 100 string flag = hoge $ go run flag_shorthand.go -b -i 100 -s hoge bool flag = true int flag = 100 string flag = hoge
コマンドラインオプションを最後まで解析する
flag.Parse()
の解析は、非フラグ引数(頭に"-"の付いた引数)の前、もしくは"--"の後で打ち切られる。
Flag parsing stops just before the first non-flag argument ("-" is a non-flag argument) or after the terminator "--".
http://golang.org/pkg/flag/#pkg-overview
そのため、以下のようなコマンドラインだとxxx
の部分でフラグ解析が打ち切られるため、フラグが設定されない。
$ go run flag_shorthand.go xxx -b -i 100 -s hoge bool flag = false int flag = 0 string flag = blank
そこで、flag.NewFlagSet()
を用いて以下のような処理を書くことでフラグ引数の前にxxx
のような非フラグ引数があっても最後までフラグ解析を行わせることができる。
flag.NewFlagSet()
でFlagSetを生成した場合、Parse()
には解析する文字列のスライスが引数として要求される。その引数の開始インデックスを1ずつ進めてやればいい。
$ go run flag_checkall.go xxx -b -i 100 -s hoge bool flag = true int flag = 100 string flag = hoge
外部パッケージでoptargなるものがあるそうなので、後で試してみよう。
Go言語は定数配列宣言ができない
以下のコードはコンパイルが通らない。
package main func main() { const array = [...]int {1,2,3,4,5} }
コンパイルエラー。
const initializer must be constan
Goでは、配列やスライスは全てランタイム中に生成される。 それに対して、定数はコンパイル時に生成される。 そのため、配列を定数として宣言することはできないらしい。
参考
はじめてのOSコードリーディング #2 simhでV6を動かす
simhというエミュレータ上でUNIX V6を動かせるとのことで試してみた。
simhエミュレータのインストール
http://simh.trailing-edge.com/がsimhの開発プロジェクト。
debian系なら apt-get で楽ちんインストール。
$ sudo apt-get install simh
simh用のUNIX V6キットをダウンロード
http://simh.trailing-edge.com/software.htmlからPDP-11 UNIX V6キットをダウンロードする。
$ wget http://simh.trailing-edge.com/kits/uv6swre.zip
$ unzip uv6swre.zip
simhでUNIX V6を動かす
起動の前にPDP-11用の設定ファイルを作る。名前はなんでもいいけど、pdp11.rcにした。
set cpu 11/40
set cpu u18
att rk0 unix0_v6_rk.dsk
att rk1 unix1_v6_rk.dsk
att rk2 unix2_v6_rk.dsk
att rk3 unix3_v6_rk.dsk
boot rk0
simh、UNIX V6を起動する
simhのPDP-11エミュレータを起動する。引数に先ほどの設定ファイルをつける。
$ pdp11 pdp11.rc
PDP-11 simulator V3.8-1
Disabling XQ
@
@の後にunix
と入力するとUNIX V6が立ち上がる。ログイン名はroot
。
@unix
login:root
UNIX V6の終了方法
sync
を3回入力してからctrl-e
を入力する。
# sync
# sync
# sync
# [ctrl-e]
simhの終了方法
quit
を入力
UNIX V6上でアセンブラ出力
ed hoge.c
で頑張ってコードを書くcc -S hoge.c
でアセンブラコードを吐かせるcat hoge.s
で眺める
参考ページ
2013.1.30追記
ここのページのやり方の方がいいみたい。
はじめてのOSコードリーディング #1 ことはじめ
UNIXカーネルなどの低レイヤなところに詳しくなりたい。 ずっとそんなことを思っていたので、「はじめてのOSコードリーディング」で勉強を始めた。
はじめてのOSコードリーディング ~UNIX V6で学ぶカーネルのしくみ (Software Design plus)
著者の@superhogeさんのブログ↓
「はじめてのOSコードリーディング」という本を出版します - やる気のないはてだ
@7shiさん主催の読書会にも参加してきたので、その内容も含めながら覚え書き。
UNIX V6ソースコードのダウンロード
ここがUNIXの歴史のトップページ。http://minnie.tuhs.org/cgi-bin/utree.pl
ソースコードのアーカイブはここから。http://minnie.tuhs.org/Archive/PDP-11/Distributions/research/Dennis_v6/
第1章: UNIX V6の全体像
カーネルとは?
OSの中核を成す部分。システムを構築するために必要な機能を提供する。
カーネルは、アプリケーションに対してH/Wの抽象化を行い、またシステムコールを提供する。アプリケーションプログラムは、システムコールを使ってカーネルに対して要求を出す。
システム管理機能をカーネルに集約・隠蔽することでセキュリティと保守性を保っている。 また、POSIXという移植性を高めるための規格がある。(Unix TSS 5〜6からPOSIXができてきたらしい)
Pre K&R C
UNIX V6はPre K&R Cで書かれていて、その記法にとてもクセがある。 プロトタイプ宣言なし、キャストなし。
キャストがないのでレジスタ操作は以下の様な無名構造体を用い、1ワードのデータをint型で無理やり読み出し、書き込みする。
PDP-11
UNIX V6を構成するプロセッサ。資料へのリンクを貼っておく。
- PDP-11 - Wikipedia
- PDP-11 Processor Handbook : プロセッサ詳細や命令セット調査で参照する
- PRP-11 Processor Handbook(PDF): twitterで@7shiさんに教えていただき追記
Vimビルド時のオプション
たぶん2度と思い出せなくなるのでメモ。
$ ./configure --prefix=$HOME/Garage/Toybox/ext --enable-FEATURE \ --enable-mzschemeinterp --enable-perlinterp=yes --enable-pythoninterp=yes \ --enable-python3interp=yes --enable-rubyinterp=yes --enable-cscope \ --enable-multibyte --enable-xim --enable-fontset --with-features=huge \ --enable-gui=no --with-local-dir=$HOME/Garage/Toybox/ext --disable-selinux \ --enable-luainterp=yes
tlibでncursesが必要なので、別途インストールする。 g++入ってないとncursesのビルドに失敗するよ!
$ sudo apt-get install libncurses5-dev libncursesw5-dev
参考