環境構築の検証用にDockerを使う

Rustのクロスコンパイル環境構築の検証にDockerを使い始めた。

開発環境を構築する際、最初は試行錯誤しながら行なうため、さぁ環境が構築ができた、となった時に行なってきた手順のどれが最低限必要なものだったのかがわからなくなることが多い。 必要だと思ってインストールしたものが実は必要なかったり、必要ないと思ったものに実は依存していたりするため、手順に再現性があるのかどうかを検証したくなる。

このようなケースにおいて、いつでもクリーンな環境から手順の確認ができるDockerが非常に便利だったので、以下にRustの開発環境をDockerで立ち上げるまでにやったことをメモとして残しておく。

$ docker --version
Docker version 17.10.0-ce, build f4ffd2511c

Docker HubでRustがインストールされたDockerイメージが公開されているのでpullする。

$ docker pull rust

Rustのイメージが取得できたことを確認する。

$ docker images
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
rust                latest              9578919665db        7 days ago          1.33GB

RustのDockerイメージからコンテナを起動する。

$ docker run -i -t -v ${host_dir_path}:${container_dir_path} --rm rust

docker runのオプションの意味は以下を参照。

  • -i : 標準入力を有効にする
  • -t : 疑似ターミナルを割り当てる
  • -v ${host_dir_path}:${container_dir_path} : ホストとコンテナの共有ディレクトリを指定する
  • --rm : コンテナからExitした時に自動的にコンテナを削除する

共有ディレクトリを指定しているのは、ホストで書いたコードをコンテナ内でビルドし、コンテナでビルドしたファイルをホストから参照するのを容易にするため。